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【医療と中国語】

 中国では医療に2種類あります。欧米の西洋医(“西医”=シーイー)と、中国の伝統的な漢方医(“中医”=ジョンイー)。私の友人いわく、西洋医学は原因分析から理論を追求するロジカルな医学だが、中国伝統医学はどうすればどうなるかを知っている医学。西洋医学で直らなかった病気も中国伝統の医学で治せることも多い。実際、その友人のお子さんがひどい皮膚病にかかったとき、ある有名な中国医学の先生に診てもらったところ3日で治ったそうです。実際は、どちらが優れているというわけではなく、治療に対するアプローチの仕方がことなっているということなのでしょう。
 
 ただ、漢方(“
中药”=ジョンヤオ)というと、副作用(“副作用”=フーズオヨン)が気になるところですね。基本的に、天然の植物や鉱物などから作られていますから、西洋医学が用いるような化学物質(“化学物质”ホゥアシュエウージー)よりは副作用は少ないといわれています。が、勝手に用いると怖いですね。副作用がでることも実際にありうるからです。下痢、腹痛、胃もたれ、皮膚荒れなどの症状が出た場合には、お医者さんに相談したほうがよいです。また、お土産で売っている漢方は気をつけたほうがよいという噂もあります。

 漢方は、1800年も前の書物に基づいて作られている薬だそうです。さすがに古い歴史から、経験と実績があるのですね。ただ、日本に伝来した漢方医学はまた独自の道を歩んできたようで、中国のそれとは違うそうです。漢方は一般的に食前に服用するようです。これは空腹時のほうが腸で吸収されやすいからだそうですが、例外のものもあるようです。お医者さんに相談するのがよいですね。

 薬を服用することを、日本語では「薬を飲む」といいますが、中国語では“
吃药”(チーヤオ)というように、「食べる」という動詞を使います。



■体を温める食材と冷やす食材
 中国医学では、食材が体を温めるか、冷やすかということが研究されています。どちらか一方を食べ過ぎるとよくないようです。これは体にも「陰と陽」があり体を温めるもの、体を冷やすもの、そのどちらでもないものに分類してバランスを取るというものです。
 中国の火鍋を食べたことがあるかたならお分かりになるとおもいますが、特にあの辛~い唐辛子がたくさん入った真っ赤な鍋はとても体が温まりますよね。四川省成都市で食べた火鍋は色が赤ではなく、黒かった気がします。一番辛いのは重慶市の火鍋だという噂がありますので、一度行ってトライしてみたいものです。

 これは料理のときや、中華料理をオーダーするときにも応用できますね。体を冷やすものと温めるもののバランスを上手くとるとよいそうです。特に冷え性のひとは、体を冷やすたべものは温めて食べるなどの工夫をするとよいでしょう。

1.体を温めるもの
<植物>
 しょうが (中国語 “
生姜”=シェンツァイ)
 とうがらし  (中国語 “
辣椒”=ラージアオ)
 かぼちゃ (中国語 “
南瓜”=ナングワ) 
 タマネギ  (中国語 “
洋葱”=ヤンツォン)
 ネギ  (中国語 “
”=ツォン)
 ニンニク (中国語 “
大蒜”=ダァスワン) 
 ピーマン  (中国語 “
青椒”=チンジァオ)
 桃 (中国語 “
桃子”=タオズ)
<海鮮・肉>
 エビ (中国語 “
”=シア)
 牛肉 (中国語 “
牛肉”=ニゥロウ)
 鶏肉 (中国語 “
鸡肉”=ジーロウ)
 羊肉 (中国語 “
羊肉”=ヤンロウ)
<その他>
 お酒 (中国語 “
”=ジォウ) 

2.中間のもの 
<植物>
 ほうれん草 (中国語 “
菠菜”=ボーツァイ)
 にんじん (中国語 “
红萝卜”=ホンルオボ) 
 銀杏 (中国語 “
银杏”=インシン)
 じゃがいも (中国語 “
土豆”=トゥーードゥ)
 さつまいも (中国語 “
甘薯”=ガンシュー)
 キャベツ (中国語 “
洋白菜”=ヤンバイツァイ)
 しいたけ (中国語 “
香菇”=シアングー)
 ぶどう (中国語 “
葡萄”=プータオ)
 パイナップル (中国語 “
菠萝”=ルオボ)
<海鮮・肉>
 あわび (中国語 “
鲍鱼”=バオユィー)
 うなぎ (中国語 “
鳗鱼”=マンユィー)
 イカ (中国語 “
墨鱼”=モーユィー)
 豚肉 (中国語 “
猪肉”=ジューロウ)
 鴨肉 (中国語 “
鸭肉”=ヤーロウ)
<その他>
 はちみつ (中国語 “
蜂蜜”=フェンミー)

3.体を冷やすもの
<植物>
 きゅうり (中国語 “
黄瓜”=ホァングア)
 大根 (中国語 “
萝卜”=ルオボ)
 ごぼう (中国語 “
牛蒡”=ニゥバン)
 ナス (中国語 “
茄子”=チエズ) 
 たけのこ (中国語 “
竹笋”=ジュースン)
 白菜 (中国語 “
白菜”=バイツァイ) 
 レタス (中国語 “
生菜”=シェンツァイ)
 トマト (中国語 “
西红柿”=シーホンシー)
 セロリ (中国語 “
芹菜”=チンツァイ)
 苦瓜 (中国語 “
苦瓜”=クーグワ)
 豆腐 (中国語 “
豆腐”=ドウフ)
 みかん (中国語 “
橘子”=ジューツ)
 柿 (中国語 “
柿子”=シーツ)
 なし (中国語 “
梨子”=リーツ)
<海鮮・肉>
 蟹 (中国語 “
”=シエ)
<その他>
 緑茶 (中国語 “
绿茶”=リューチャー)

 これらをバランスよく取っていくことで、健康的な生活をめざしましょう。


■気孔・マッサージ
 気孔(“
气功”=チーゴン)とは、中国伝統の健康法を中国医学に基づいて再構築したものです。基本的には「リラックス」すること。これが大切です。心と体を安定させることが重要とされています。

 呼吸法、動作、瞑想などで心と体を落ち着かせ、バランスを取ります。。陰陽五行説や古代医術など、様々な分野から応用されています。


 中国といえば、足マッサージがとても有名です。上海でも日本人向けにやっているお店がたくさんありますが、ローカルのところに行ってもそれほど大きな違いはありません。ただ、マッサージの勉強をちゃんとやってきているかどうかは確認したほうがいいですね。旅行などで連れて行かれるところは高いばかりで、あまり訓練を受けていないマッサージ師がいたりもします。本当にバラバラで、学校で3年間学習したというマッサージ師もいれば、2週間しか勉強していないひともいます。また、常に訓練を受けて技術を向上させているひとや、訓練を受けたのは5年前というひともいて、ほんとうに個人差が大きいのです。

 一度、技術の確かなマッサージ師を見つければ、その人の番号(必ずあります)を教えてもらって覚えていれば大丈夫。事前に電話予約していけばはずれがなくなります。首や肩など、特に疲れているところを集中的にマッサージしてもらうように頼むことも可能です。

 普通の全身マッサージもあります。(このページを書いていると、マッサージに行きたくなってきました!)とにかく、肩の疲れ、腰の疲れなどがよく取れて、夜も熟睡できます。

 中国を旅すると、面積が広大なだけに足が疲れますよね。北京の天安門や
“颐和园”など、とてつもなく広大な場所を歩き回ります。そんなときは足マッサージをぜひ試してみてください。



■中国の病院
 中国の病院。私も北京時代は何度もお世話になりました。とにかく最初のうちは下痢になり、点滴を打ちにいきました。最近では食べ物にも気をつけていますのであまり病気になることはなくなりましたが。一番初めに病院にいったとき、最初は中国のお医者さんにどう説明したらいいかよくわからず、下痢( “
拉肚子”=ラードゥーツ)という単語だけをしっかり覚えていきました。
 その一言で大体分かってくれましたが、いつ何を食べたかとか、どんなふうに痛むか?など質問された覚えがあります。
 また、歯医者さんに行ったときのことですが、日本の虫歯治療が珍しかったのか、担当のお医者さん以外にも何人かが私の口のなかを覗きにきました。そして歯のカバーについて材質がどうだとか、埋め込み方の技術がどうだとかしばらくいろいろと議論していました。私は口をあけっぱなしで様子を眺めていましたが、治療がはじまったのはその雑談の後。削られるんじゃないかってひやひやしてましたが、そのときは痛い治療はされずに済みました。もうかなり前のはなしですが・・いまでは上海でも日本人の先生が開業されている歯科も普通にありますので安心です。

 そういえば、産婦人科ですが、中国では胎児が男の子か女の子かを教えてもらえません。これは、一人っ子政策の影響から、男性ばかりを産みたがる傾向があることへの対策です。中国では昔から“
重男轻女”の習慣があるためだそうですが、ひどいケースになると妊娠しても女の子だとわかるとあえて出産しないということもありうるのだそうです。実際、中国の人口構成は女性にくらべて男性がおおくなっています。でもなぜか、生まれてくるこどもが男の子か女の子かを知っている人もいるんですよね・・・

 また、私は中国の病院に入院したこともあります。ひどい下痢になり、たった一日ですが、上海のある病院にお世話になりました。外国人用の病院で、先生もイギリス人でした。でも外国人用の診療フロアだけ明らかにちがうんです。非常に清潔で、入院した部屋もホテルのようでした。その診察ルームにいく途中は、廊下に患者さんたちがあふれていて、みんな腕に点滴をさしていました。
 以前、旅行先で体調をくずしたときは、深夜、ホテルに紹介してもらった病院に電話をかけて出かけたのですが、玄関のベルを押しても押してもだれも出てきてくれませんでした。守衛さんがいたので、大声でさけんでヘルプを頼みましたが、その守衛さんも居眠りしていてなかなか来てくれません。しかたがないから、塀を乗り越えようかとおもっていると、奥のほうから眠そうな目をして先生がやってきてくれました。
 外国で病院にいくのはちょっと不安ですが、現在は日本人向けに日本語通訳のサービスや、外国人専用の病院なんかを紹介してくれたりします。



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