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【国民性と中国語】

 私が北京へ留学して間もない頃、北京のレストランなどで男性ふたりが大きな声を出し合ってどなりあっているのを目にしました。最初はケンカしているのかと思いましたが、どうもそうではないようです。よく見ると、お金を投げつけあっているのです。当時はまだ中国語がよく聞き取れなかったこともあり、「何をしてんだろ?」と不思議に思っていました。
 友人に教えてもらって分かったのですが、これは「ここの代金は俺が払う!」と主張しあっている様子でした。日本でもこれに近い習慣がありますが、北京のそれはすさまじい勢いでした。でも友人いわく、結局はお互いに何度もおごりあっているから、お互い様ということになるとのこと。ある程度主張しあったら、どちらかがころあいをみて「さっ」と引くそうです。そうまでするなら、割り勘(もともとは広東語の表現ですが、割り勘は中国語で“AA制”といいます。)にすればいいのに、と思いましたがやはり面子は大切なんですね。

 また、中国人の性格を現す言葉として、「上に政策あれば、下に対策あり」といいます。政府や組織の上部機関などが政策やルールで縛ろうとするのに対し、中国人はその対策を現実的に講じる傾向にあります。(中国語で、「上有政策,下有对策」といいます。)
 日本人はどうでしょう?納得がいかないことでも、まわりのみんながそうしていたり、上部からの指示であればルールを守ろうとする傾向にあるのではないでしょうか。日本人はチームワークが得意なのに対して、中国人は個人でプレーが得意な気もします。そういった意味ではアメリカ人にも通じるところがあるのかもしれませんね。あくまで傾向ですが、これは国民性の違いといえるとおもいます。また、概して中国人はスタンドプレーが得意ですが、日本人はグループで力を発揮する場合が多いですね。



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