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【中国の地域性と中国語】

 中国は日本の26倍の面積をもつ広大な国家です。漢民族が主流とはいえ、当然、地域によって言葉や文化、習慣などが違っています。

 面白いのは、けっこう、この都市の人はこう、あの都市のひとはああ、というそれぞれステレオタイプ的な地域像があることです。上海の人はどんな人?と他の地域の人に聞くと、○○だ、とか××だ、とか、その人なりの意見を教えてくれます。

 先日、北京でタクシーに乗ったときのことです。「どこから来たの?」と聞かれたので、「上海から。だけど日本人だよ。」と答えました。するとそのタクシー運転手は、「上海の女性はどうか?」と聞いてきたので、「どういう意味?」と聞き返すと、「上海の女性とは絶対に結婚するもんじゃない。料理、家事は男性に押し付けるし、買い物と化粧のことばかり考えていて最悪だ」といいました。「そんなことないんじゃない?」というと、「でも、北京の女性もひどいぞ。俺の妻は夫の俺を毎日殴ってくる」という極端な個人的見解を教えてくれました。たぶん、冗談だとはおもいますが・・(ちなみに中国語で「ひどい」は
“厉害”といいます)

 基本的に、北京人は上海人があまり好きではありません。外国ばかり見ていて、おしゃれで金持ちが多いが、冷たくて合理的だと思っているようです。逆に上海人は北京人を首都だから威張っている、いつも口ばかりだ、といってこちらも田舎扱いしているようです。どちらもちょっと極端だとおもうのですが、傾向として現実、そういう雰囲気があります。
 また、上海に住む外地人は、ローカル上海人をよく思っていないひともいるようです。特に上海人女性は基本的に上海人男性との結婚が当たり前だと考えているところがあるようです。

 商売についてもそうです。広東人いわく「上海人は自分だけが儲けたいという性格だ。周りの人が儲けることを好まない。」と批判していましたが、上海人は「広東人はお金のことしか考えていない。プライドがない。」とこれまた批判していました。

 でもそうはいいながら、たとえば広州に住んでいる上海人で広州をとても気に入っている人もいますし、逆に田舎での生活のほうが都会のプレッシャーがなくていいというひともいます。

 北京人は政府・政治に関心が高く、また、性格的に豪快なイメージがあります。細かいことは気にせず、度量のあるのが北京人かもしれません。面子を重視します。
   とにかく雑談“聊天”(中国語読み=リァオティエン)が大好き。話はじめたら止まりません。盛り上がってくると、ケンカがはじまったかとおもうくらい大げさにしゃべっています。

 上海人は一般的に慎重で、ビジネスに対して冷静です。細かい気配りもでき、身なりにも気を使う人がおおいようにおもいます。

 広東人=商売人といってもよいくらい、とにかくビジネスにかける意気込みはすごいです。香港などでもそうですが、キャリアアップのためにすぐに会社をやめます。そのチャンレンジ精神たるや日本人には理解が難しいかもしれません。たとえば、企業から数年間やめないという約束で海外研修の機会を与えてもらったひとがいます。もし会社を辞めた場合、違約金を払うという契約書まで書かされました。通常、日本人なら会社への恩義や違約金などの観点から、リスクのある新しい職場への転職は考えないでしょうが、その人は海外研修終了後、よい転職の話があったのかあっさりと会社を辞めてしまいました。もちろん、違約金も自己負担だったようです。
 
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